視覚障害者のサイト閲覧に最低限必要なアクセシビリティ4つのポイント

今、世界中のほとんどの企業が、WEBサイトを持つ時代になり、
様々なWEBサイトやサービスが提供されています。
しかし、スクリーンリーダーを利用する視覚障害者にとって、
利用しやすい、WEBアクセシビリティに配慮されたサイトは決して多くありません。
今回は、ここだけ抑えておけば、視覚障害者がサイトを閲覧ができる
という最低限必要なポイントを4つまとめましたので、ご紹介します。
①img要素にalt属性で代替テキストを入れる
視覚障害者がスクリーンリーダーで読み上げる際、
障害になるのが、画像情報です。
画像情報に適切なテキストを挿入しておくことで、
視覚障害者でも適切な情報を得る事ができます。
オトイロで以前ご紹介したウイルス対策ソフト、ESET SMART SECURITYの販売ページは、WEBアクセシビリティに配慮されており、非常に使いやすくなっています。
赤い枠の部分は、「お得な価格のキャンペーン」と代替テキストが設定されており、スクリーンリーダーでも読み上げやすくなっています。
②フォームコントロールとラベルを関連づける
視覚障害者が ECサイトを利用したり、WEBサービスに登録したりする際に、
第一の関門となるのが、入力フォームです。
フォーム(チェックボックスやラジオボタン、テキスト入力欄など)は、
操作の対象となる「コントロール」とコントロールが表す意味などを示す
「ラベル」から構成されています。
フォームのコントロールと、ラベルが関連づけられていないと、
視覚障害者がスクリーンリーダーで読み上げをした際に、
「どこに」「何を」入力するのかわかりません。
フォームのコントロールとラベルを関連づけ、「どこに」「何を」入力するかをわかるようにしてあげましょう。
③hover、visitedのコントラストを確保する
背景色や文字の色など、コントラストを確保する上で
よく見落とされがちなのが、マウスオーバー時の「hover」と、訪問済みリンク「visited」の配色です。
一見コントラストが確保されているように見えても、
マウスポインタを合わせると見えなくなったり、一度クリックをしてページを見ると、
先ほどまで見えていたリンクが見えなくなってしまいます。
マウスオーバーや訪問済みリンクのコントラストも充分に確保するようにしましょう。
④文字サイズ、フォントを変更できるようにする
視覚障害は、症状によって、読みやすい文字の大きさは様々です。
弱視の方にとっては、文字の大きさが大きいと見やすくなりますが、
視野狭窄(視野の一部が見えない方)にとっては大きい文字は逆に見えづらくなります。
ですので、文字のサイズは、ユーザー自身が変更できるようにしておくことが大切です。
いかがでしたでしょうか。
WEBアクセシビリティは今や、IT企業の方だけの話ではありません。
サービスを提供する側が、あるいは、利用する視覚障害者自身が、
誰もが考えるべき当たり前の事柄に変化しています。
すべての人たちが、一歩ずつ、歩み寄ることができたら、
誰もが平等に、欲しい情報を欲しいときに、自ら得ることができます。
今回の記事が、より多くの方に届くことを祈ります。
2013-08-09

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