お金の管理過去・現在・未来

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お金をにぎりながら笑う男性

皆さんは普段、どうやってお金を管理していますか?



銀行や郵便局に預金し、キャッシュカードや通帳でお金をおろしたり、記帳したり、家賃の振込などもしているでしょうか。ネットバンキングやモバイルバンキングを使っている人もいるかもしれませんね。

私も皆さんと同じように銀行でお金をおろしたり、モバイルバンキングを使って家賃を振り込んだりしています。でも、このように便利に安心してお金を管理できるようになったのは、ここ数年の話です。


1996年(17年前)

私が大学生だった1996年。一人暮らしを始めたのをきっかけに銀行口座を持ちました。当時の銀行ATMはタッチパネルのみでの操作でした。弱視の私はATMの画面に顔を近づけて、なんとか操作してお金をおろしたり残高を確認したりしていました。
でも、私には振り込みができませんでした。振込先の銀行口座の番号を入力したり、振込人の名前の前に番号を入れたりするのは、私にはできませんでした。

さてどうするか?

銀行員さんにキャッシュカードを手渡し、暗証番号を口頭で伝えて、操作をすべて代行していただいていました。今では考えられませんね。暗証番号の意味がありません。
当時、視覚障害者の中には、自分でこういったことをするのが煩わしいため、銀行員さんに通帳やキャッシュカードを預けて、定期的に現金をおろして持ってきてもらう、あるいは支払作業を代行してもらう方もいました。しかし、セキュリティ上大きな問題がありますし、着服などの事件も実際に起きていました。


2008年ごろ(5年前)

インターネットバンキングやモバイルバンキングがかなり普及して、今まで面倒で不安だった振り込みの作業を自力でできるようになりました。安心感がまるで違いますね。
銀行ATMも、タッチパネルだけでなく音声とテンキーで操作できる端末が設置され始めました。
しかしすべてのATMに音声機能があるわけではないので、そういった機能を持つATMを探して歩き回るなんてこともしばしばありました。


2013年(現在)

首都圏のほとんどの銀行ATMに、上記のような音声機能がつくようになりました。今ではもう、使えるATMを求めてさまようことはほとんどありません。
しかしコンビニATMはまだまだそうはいきません。現在、コンビニATMで音声機能が付いているのはセブン銀行のATMだけです。そのため、ほかのコンビニでお金をおろさなければいけないときは、15年前のように店員さんに操作を代行してもらうことになります。なんだかなあ。


20xx年(未来)

将来的には、やはりどこのATMでも音声とテンキーで操作でき、私たちも安心してお金をおろしたり残高を確認したりできるようになってほしいと思います。また、車いすの方にとっても使いやすいATMが普及することも切望しています。今のコンビニATMは、操作画面が高すぎて、車いすでは操作できないですね。
そして全国でその使いやすさは統一され、新しい端末が開発されても使いやすさが低下しないように、開発プロセスそのものが改良されるとうれしいですね。

お金の管理は、生活を送る上でどうしても欠かせないことですよね。それがスムーズにできて、安心して毎日を送れるっていうのはとても大切なことだと思います。こうしたインフラの整備にこそ、アクセシビリティの視点を取り入れていけるようにしていきたいと思います。


伊敷 政英(いしき まさひで)
フリーのウェブアクセシビリティコンサルタント。

生まれつき弱視の視覚障害を持つ。
現在の視力は左右ともに0.01程度で、外出の際は白杖(はくじょう)をもって歩いている。

パソコンは画面拡大ソフトを用いて、画面を4倍程度に拡大して、さらに白黒反転して使用。
iPadも活用して、障害を持つ人の選択肢を増やすことを目的に日々活動している。

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2013-03-19

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